日本テレビネットワーク協議会

日本テレビネットワーク協議会についての最新情報、関連する画像や動画を紹介。



詳しい解説

日本テレビネットワーク協議会(にっぽんテレビネットワークきょうぎかい、Nippon Television Network System、略称:NNS)は、日本テレビ(NTV)など同局をキー局とするニュース系列(ニュースネットワーク)であるNippon News Network(略称:NNN)に加盟するテレビ局の放送番組の内、ニュース番組以外のものを融通する、日本の民間放送テレビのネットワーク組織である。なお、ニュースネットワーク『NNN』についてはその項目を参照のこと。

また、一般に本項で解説するNNSと別項で解説するNNNとを合わせて日本テレビ系列日テレ系列NTV系列)という。(NNN、NNSどちらか一方だけでも通じる場合もある。)

目次

概説

ネットワークの形成

NNSは、フジテレビ(CX)をキー局とするフジネットワーク(FNS)の発足に遅れること3年、1972年4月1日に発足した。しかしFNSに比べてテレビ番組等においても「NNS」の名称が使われることはほとんどなく、したがって一般の知名度・認知度は極めて低い。

発足当時の加盟局は18局。現在はアナログ親局がVHF局の16局、アナログ親局がUHF局の13局、計29局で構成されている。なお、NNSに加盟している局は全てNNNにも加盟しているが、テレビ宮崎(UMK)だけはNNNに加盟しているものの、NNSには加盟していない

このアナログ親局VHFの16局は昭和30年代以前の開局であり、ほとんどがその地域において最初の民放テレビ局となっていて、概ね東北日本海側、北陸[1]中国地方の一部と、四国地方の全局がこれに当てはまる。[2] [3] [4]

一方、平成新局は3局ある。また大都市の基幹局でありながら、仙台名古屋福岡のアナログ親局がUHF局である。

加盟する民放は社名が「○○放送」だったり、「○○テレビ放送」の割合が多い。前者は福岡放送(FBS)を除きテレビ・ラジオ兼営局(青森放送〈RAB〉、秋田放送〈ABS〉、山形放送〈YBC〉、北日本放送〈KNB〉、福井放送〈FBC〉、山梨放送〈YBS〉、西日本放送〈RNC〉、山口放送〈KRY〉、四国放送〈JRT〉、高知放送〈RKC〉、南海放送〈RNB〉)、後者は殆どが県域の民間放送局の第2局以降として開局した場合や七大都市圏を放送区域とする放送局に多い(札幌テレビ放送〈STV〉、宮城テレビ放送〈MMT〉、日本テレビ放送網〈NTV〉、中京テレビ放送〈CTV〉、讀賣テレビ放送〈ytv〉、広島テレビ放送〈HTV〉など)

基幹局(東京NTV・札幌STV・仙台MMT・名古屋CTV・大阪ytv・広島HTV・福岡FBS)は全てテレビ単営局である[5]

NNSの結束力は、NNS結成当初から1980年代後半まで、JNN(TBS系列)、FNSなどに比べ弱かった。その要因としてクロスネット局が多かったからである(特に九州で多く存在し、現在でも大分宮崎の2地域でクロスネット局が存在している)。これに関し、NNS加盟局の半数強の局が非マストバイ局で、さらに、編成の3割から半分を他系列に差し替えるクロスネット局も多く存在した。アナログ親局がVHF局のある放送局ではTBS、テレビ朝日との関係も極力系列局同様に対等とし、その一方で『11PM』など系列の番組であっても、低俗と判断した番組はネットを受けないことを編成方針に掲げた局もあった。また、かつてのクロスネット局だった局の一部は、NNS加盟は名ばかりで系列活動に非協力的な局さえあった。

さらに、一部の地方では系列よりも、同じ電波の繋がりを重んじることもあった。FNS(フジテレビ)については、1980年代にキー局のフジテレビが視聴率で圧倒的首位に立っていたことから、全国的にFNS系列局が拡大し、結束力が強化されていった。このように、NNSは、全国一律に同じ番組が放送されないという最大のデメリットが生じ、よってNNSの結束力はバラバラで、不利な状況に陥っていた。

日本テレビをはじめ、NNS系列各局が視聴率三冠王の獲得が目立つようになったのは1993年頃からである。この背景としては、いわゆる「平成新局」の開局が相次ぎ[6]、クロスネットが解消され、『ズームイン!!朝!』のネット局が拡大したことが挙げられる。編成面では、フルネット局が拡大し、マストバイ局も増えたことで、ドラマ、バラエティ番組が充実し、情報生番組も他系列より多く放送されるようになった。そして「長嶋効果」でプロ野球・巨人戦の視聴率も好調だったからである。

一時期は、NNN・NNS系列の視聴率は全体的に低下し、首位の座を再びFNS系列局(西日本の一部ではANN系列局やJNN系列局)に奪われるNNN・NNS系列局も目立ってきていたことがあった。2008年頃からは再びNNN・NNS系列局(北日本や四国・九州の一部)が視聴率で首位の座を奪還する局も増えてはきている。

2000年(平成12年)には、全国のNNN・NNS系列局で開局以来、過去に1度も視聴率3冠王を獲得できなかった中京広域圏局の中京テレビ(CTV)が、開局以来初の視聴率3冠王を獲得した。これは、名古屋を拠点にもつプロ野球球団・中日ドラゴンズ放映権がCTVにはなく、ドラゴンズの親会社中日新聞社と資本面のつながりが深い他系列局の中部日本放送(CBC、JNN系列)や、東海テレビ放送(THK、FNS系列)が持っていたことにより[7]、中京テレビは中日戦での視聴率の獲得ができず、やむなく巨人戦での視聴率獲得を強いられてきたからである。なお、CTVの視聴率3冠王の獲得は、2010年現在、唯一この2000年度だけである。

このようにNNS系列は、局の歴史・規模・制作力に起伏があるが、以前にも増して結束力は強くなっている一方、最近では日テレ「一極集中」に対する反発も少なからずある。

番組の配給方法

NNS加盟局は他系列同様、フルネット局およびクロスネット局に分かれているが、以下のような、NNS特有の局の分け方がある。日本テレビが指定するネットワークセールス枠を全てネットしなければならない「マストバイ局」およびネットワークセールス枠でも自由に他系列の番組や自社制作番組に差し替えても良い「非マストバイ局」に分かれている。マストバイ局はフルネット局28局[8]中22局、非マストバイ局はフルネット局28局中6局およびフジテレビ系列主体のクロスネット局であるテレビ大分である。放送対象地域における民放が3局以下の地域の局の一部が非マストバイ局となっている。

非マストバイ局においては、日本テレビ系ネットワークセールス(ネットスポンサー付き)番組の一部が放送されないことがあり、同一地域に存在しない他系列局の番組を放送することがある。また、ネットワークセールス番組を非マストバイ局で同時ネットするものでもネットスポンサーではなく、局個別のスポンサーがつく場合がある。かつて非マストバイ局では、ゴールデンタイム、プライムタイムでも頻繁に差し替えが行われていた。現在は局によって差異はあるが、「スッキリ!!」(第1部:平日8:00 - 9:30)などを除けば差し替えは減少した。但しテレビ大分だけは一日を通して差し替えがあり、曜日によっては日本テレビの番組が朝と深夜しか放送されない場合もある。

その他

NNS系列のリモコンキーID地図
NNS系列のリモコンキーID地図

主調整室の機器はNEC製か東芝製を使用している局が多い(TSB、FBCはパナソニック製)。しかし、NEC製の機器は採用した各社で、放送機器エラーなどのトラブルの報告が相次いでおり、2006年には札幌テレビで地上デジタル放送開局初日のNHK・民放合同特番放送中に数分間、同年9月にはデジタル試験放送中の南海放送で8:54 - 10:00まで画面が出ないままの状態が発生し、2007年にはNNS非加盟局ではあるがテレビ宮崎で長時間にわたって放送が中断する事故が起こっている。

地上デジタル放送のリモコンキーIDは、日テレを始めとして「4」が多いが、RAB・KNB・JRT・NKTが「1」、STV・FBSが「5」、FBCが「7」、ytvが「10」である。尚、リモコンキーIDに「4」を使用しない放送局の内、FBS・FBC以外は、アナログ親局のチャンネル番号を引き継いでいる。

加盟局

現在の加盟局

この表は、北海道-東北-関東-甲信越-静岡-東海-北陸-近畿-中四国-九州沖縄 の順で記載している。

  • ○ - マストバイ局
  • × - 非フルネット(マストバイ)局
  • ■ - ラテ兼営
  • □ - TV単営局だがラジオ局を子会社・関連会社に持つ局
エリア略称/ID社名開局日NNS加盟日備考記号
北海道STV 5札幌テレビ放送1959年4月1日1972年4月1日発足時[9]基幹局○□[10]
青森県RAB 1青森放送1959年10月1日1972年4月1日発足時○■
岩手県TVI 4テレビ岩手1969年12月1日1972年4月1日発足時○□[11]
宮城県MMT 4宮城テレビ放送1970年10月1日1972年4月1日発足時基幹局
秋田県ABS 4秋田放送1960年4月1日1972年4月1日発足時[12]×■
山形県YBC 4山形放送1960年3月16日1972年4月1日発足時○■
福島県FCT 4福島中央テレビ1970年4月1日[13]1972年4月1日発足時
関東広域圏NTV 4日本テレビ放送網1953年8月28日1972年4月1日発足時キー局、基幹局○□[14]
山梨県YBS 4山梨放送1959年12月20日1972年4月1日発足時×■
長野県TSB 4テレビ信州1980年10月1日1991年4月1日
新潟県TeNY 4テレビ新潟放送網1981年4月1日
静岡県SDT 4静岡第一テレビ1979年7月1日CM未放送問題がもとで、1999年から2年近く除名処分を受けた。
中京広域圏CTV 4中京テレビ放送1969年4月1日1972年4月1日発足時基幹局
富山県KNB 1北日本放送1959年4月1日1972年4月1日発足時×■
石川県KTK 4テレビ金沢1990年4月1日
福井県FBC 7福井放送1960年6月1日1972年4月1日発足時ANN(サブ)とのクロスネット局(1989年4月1日~、ただし一般番組供給部門は非加盟)×■
近畿広域圏ytv 10讀賣テレビ放送1958年8月28日1972年4月1日発足時準キー局、基幹局
鳥取県NKT 1日本海テレビジョン放送1959年3月3日1972年4月1日発足時1972年9月30日まで鳥取県のみが対象
島根県
広島県HTV 4広島テレビ放送1962年9月1日1972年4月1日発足時基幹局
山口県KRY 4山口放送1959年10月1日1972年4月1日発足時HTVのFNN/FNS脱退・マストバイ化までは基幹局○■
徳島県JRT 1四国放送1959年4月1日1972年4月1日発足時×■
香川県RNC 4西日本放送1958年7月1日1972年4月1日発足時1983年3月31日まで香川県のみが対象○■[15]
岡山県
愛媛県RNB 4南海放送1958年12月1日1972年4月1日発足時○■
高知県RKC 4高知放送1959年4月1日1972年4月1日発足時×■
福岡県FBS 5福岡放送1969年4月1日1972年4月1日発足時基幹局。CM未放送問題がもとで、1997年から1年間活動停止処分を受けた。佐賀県内でも視聴者が多い。
長崎県NIB 4長崎国際テレビ1991年4月1日
熊本県KKT 4熊本県民テレビ1982年4月1日FBSのNNS活動停止処分中は基幹局代行
大分県TOS 4テレビ大分1970年4月1日1972年4月1日発足時FNN/FNS(メイン)とのクロスネット局×
鹿児島県KYT 4鹿児島讀賣テレビ1994年4月1日

過去の加盟局

エリア略称社名NNS加盟期間備考(脱退の理由など)現在の所属系列
新潟県NST新潟総合テレビ1972年4月1日発足~1981年3月31日テレビ新潟開局のため脱退。FNN/FNS
中京広域圏NBN名古屋テレビ放送1972年4月1日発足~1973年3月31日(CTVと並列加盟)当時(NNS加盟期間中)の社名は「名古屋放送」。系列整理によりCTVに一本化して脱退。ANN
熊本県TKUテレビ熊本1972年4月1日発足~1982年3月31日熊本県民テレビ開局のため脱退。FNN/FNS
鹿児島県KTS鹿児島テレビ放送1972年4月1日発足~1994年3月31日鹿児島讀賣テレビ開局のため脱退。FNN/FNS

参加を予定しながら加盟しなかった局

エリア略称社名備考(加盟しなかった理由など)現在の所属系列
静岡県SATV静岡朝日テレビ当時(NNN加盟期間中)の社名は「静岡県民放送」(SKT)。[16]一般番組供給ネットワークはANNの一般番組供給部門のみ加盟。ANN
長崎県KTNテレビ長崎一般番組供給ネットワークはFNSのみ加盟FNN/FNS
宮崎県UMKテレビ宮崎一般番組供給ネットワークはFNSのみ加盟FNN/FNS・NNN・ANN

番組販売協力局

  • ■ - ラテ兼営局

他系列局

エリア略称/ID社名ネットワーク備考
大分県OBS 3大分放送TBS系列テレビ大分が枠の関係で放送できない番組を放送
宮崎県UMK 3テレビ宮崎日本テレビ系列(NNN)・フジテレビ系列(FNN・FNS)・テレビ朝日系列(ANN)のトリプルネットニュースネットのNNNには加盟。その関係で一般番組の主な引き受け先である。
MRT 6宮崎放送TBS系列スポーツ中継などは昔からのつながりでネット。ただしスポーツニュースはNNNの関係でUMKが使われる
沖縄県OTV 8沖縄テレビ放送フジテレビ系列
RBC 3琉球放送TBS系列OTVが枠の関係で放送できない番組を放送

独立民放局

関東地方の独立UHF民放局のうち、TOKYO MXとちぎテレビを除く4社は、開局時から平成に入った数年間まで、NNSにオブザーバー加盟していた。現在はオブザーバー制度は無くなったが、全国ニュースの素材などをNNNから受けることが多くytvが製作委員会に参加し製作したUHFアニメを放送している。

昭和天皇崩御時の特別番組は日本テレビから受けたほか、かつて日本テレビ系列で開催していた日本民謡大賞の各県予選主催局でもあった。また、現在も全国高等学校サッカー選手権大会の中継においては、とちぎテレビと併せて番組制作に参加している。

エリア略称/ID社名
群馬県GTV 3群馬テレビ
埼玉県TVS 3テレビ埼玉(テレ玉)
千葉県ctc 3千葉テレビ放送(チバテレビ)
神奈川県tvk 3テレビ神奈川

ブロックネット番組

ブロックネット」も参照

各地の電力会社提供の番組に多く見られる。

東北地区

基幹局はミヤギテレビ

※は東北電力提供のため、同社サービス地域内の新潟県に本社を置くテレビ新潟でも放送(『月刊 元気一番"生"テレビ』以外は全て終了)。

中国・四国地区

基幹局は広島テレビ

中国地区

基幹局は広島テレビ

九州地区

基幹局は福岡放送

※いずれも終了

関連項目

脚注

  1. ^ 先発ラテ兼営局がTBS系列新潟県石川県は除く。
  2. ^ ただし、北海道の民放第1局は北海道放送(HBC)、岡山県の民放第1局は山陽放送(RSK)、広島県の民放第1局は中国放送(RCC)で、いずれもJNN加盟局である。
  3. ^ なお、これらの局はSTVを除きNTV版キユーピー3分クッキングを放送している。但し、ラジオ部門を子会社化したSTVでは開局当初からNTV版3分料理は非ネット。道内先発局であるJNN系列のHBCがまず自社制作で3分料理を放送開始し、その後1998年4月よりCBC版キユーピー3分クッキングのネット受けを道内=HBCでも開始した為。
  4. ^ ラテ兼営となっているNNN/NNS系11局=RAB・ABS・YBC・YBS・KNB・FBC・KRY・JRT・RNC・RNB・RKC は当該地区における先発局なので、NTV版キユーピー3分クッキングをネットしている。
  5. ^ 以前はSTVがNNN基幹局で唯一ラテ兼営だったが(開局当初はテレビ単営だったが、その後ラテ兼営となった)、2005年10月1日よりラジオ部門を分社化。現在はテレビ単営に戻っている。一方、NTVは傘下にアール・エフ・ラジオ日本を持つが、NTV自体はテレビ単営である。
  6. ^ NNSでは石川長崎鹿児島新局が開局した。
  7. ^ 中京テレビにはマスメディア集中排除原則の観点から中日資本を受け入れることができず、ドラゴンズの放映権を得ることができなかった。
  8. ^ 厳密にいえば、福井放送(FBC)はテレビ朝日系列(サブ)とのクロスネット局である。しかし、1989年3月までは日本テレビ(NNN・NNS)系列単独加盟局であり、編成も当時存在していた他のNNS非マストバイ局並みであることから、フルネット局扱いしていることが多い。よって本項目ではFBCがフルネット局であるとして扱うこととする。
  9. ^ 1969年4月1日~1972年3月31日の間はFNSに加盟していたが、実際は1959年4月1日の開局時からフジの制作番組をネットしていた。また、STVは開局から一貫してFNNには非加盟を継続している。
  10. ^ STVのラジオ放送は1962年12月15日、道内で2番目に開始。その日から2005年9月30日まではラテ兼営。翌10月1日よりラジオ部門は子会社「(株)STVラジオ」に継承(但しその後も各ラジオ送信所の保守管理は親会社「札幌テレビ放送(株)」の担当であると共に、STVラジオの局アナ出演番組も親会社所属アナ担当。郵便番号も従前通りラテ共通で「060-8705」)。
  11. ^ 関連会社はエフエム岩手(FMI)。TVIはFMIの筆頭株主になっていることから、開局当初単独で本社社屋を設けていたFMIはのちにTVI本社ビルに同居。
  12. ^ マストバイ局指定のレギュラー番組は全番組放送されている。ただし、土曜18時台後半の番組のみ日テレ同時ネットではなく、翌日にスポンサードネットしている。
  13. ^ 福島2番目の民放TV局だが、NTV版3分料理は開局当初から今日まで非ネットである(福島の民放TV第1局「福島テレビ」がTBS系列局時代にCBC版3分料理をネット開始し、後にTBS系列局がTUFに移行後もTUFが引き続きCBC版3分料理をネットしている為)。
  14. ^ 関連会社はRFラジオ日本
  15. ^ ラジオの公式放送区域は香川県のみ。
  16. ^ 1978年7月1日開局~1979年6月30日の間はNNNに加盟していた。

外部リンク



日本テレビネットワーク協議会