銭形平次 捕物控についての最新情報、関連する画像や動画を紹介。(出典:Wikipedia)
『銭形平次捕物控』(ぜにがたへいじとりものひかえ)は、野村胡堂による小説、またはこの小説を基にした映画、テレビ時代劇、舞台作品。なお、映画、テレビ時代劇、舞台作品ではタイトルを『銭形平次』とするものもある。
神田明神下に住む岡っ引の平次(通称:銭形平次)が、子分の八五郎(通称:ガラッ八)と共に卓越した推理力と寛永通宝による「投げ銭」を駆使し、事件を鮮やかに解決していく。
岡本綺堂『半七捕物帳』と共に最も有名な捕物帳であり、代表的な時代劇の一つでもある。
平次は架空の人物であるが、設定から神田明神境内に銭形平次の碑が建立されており、銭形平次の顔出し看板も設置されている。
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小説
1931年、文藝春秋発行の「文藝春秋オール讀物号」創刊号に銭形平次を主人公にした「金色の処女」が掲載された。これが『銭形平次捕物控』の第1作目となり、以降第二次世界大戦を挟んで1957年までの26年間、長編・短編あわせて383編が発表された。
作者の野村胡堂は、文藝春秋から「岡本綺堂の半七捕物帳のようなものを」と依頼され、構想を練った。そのとき、たまたま建設現場で見かけた錢高組の看板と社章から「銭形」の名前と投げ銭を思いついたという。また、『水滸伝』に登場する没羽箭張清が投石を得意にしていたというエピソードも、投げ銭のヒントとなったという[1]。
2009年現在、嶋中書店から「嶋中文庫 銭形平次捕物控シリーズ」が刊行中である。
映画
銭形平次の連載が始まった1931年に、関操主演で早くも映画化されている。その後も数多くの映画が作成され、嵐寛寿郎、市川猿之助、長谷川一夫、大川橋蔵らが平次を演じている。なかでも長谷川一夫主演作品は人気が高く、シリーズ化され、1951年から1961年までの間に全17作品(第1作が新東宝。2作目以降は大映)が公開された。
タイトル
- 「銭形平次」 (1951年)
- 「銭形平次捕物控 恋文道中」(1951年)
- 「銭形平次捕物控 地獄の門」(1952年)
- 「銭形平次捕物控 からくり屋敷」(1953年)
- 「銭形平次捕物控 金色の狼」(1953年)
- 「銭形平次捕物控 幽霊大名」(1954年)
- 「銭形平次捕物控 どくろ駕籠」(1955年)
- 「銭形平次捕物控 死美人風呂」(1956年)
- 「銭形平次捕物控 人肌蜘蛛」(1956年)
- 「銭形平次捕物控 まだら蛇」(1957年)
- 「銭形平次捕物控 女狐屋敷」(1957年)
- 「銭形平次捕物控 八人の花嫁」(1958年)
- 「銭形平次捕物控 鬼火燈篭」(1958年)
- 「銭形平次捕物控 雪女の足跡」(1958年)
- 「銭形平次捕物控 美人蜘蛛」(1960年)
- 「銭形平次捕物控 夜のえんま帳」(1961年)
- 「銭形平次捕物控 美人鮫」(1961年)
テレビ時代劇
テレビ時代劇も多数制作されており、若山富三郎、安井昌二、大川橋蔵、風間杜夫、北大路欣也、村上弘明らが平次役を演じている。
大川橋蔵主演シリーズ
詳細は「銭形平次 (大川橋蔵)」を参照
風間杜夫主演シリーズ
詳細は「銭形平次 (風間杜夫)」を参照
北大路欣也主演シリーズ
詳細は「銭形平次 (北大路欣也)」を参照
備考
- 舞台が江戸時代のいつ頃かははっきりしない。原作の最初の頃は寛永時代を舞台にしていたが、第30話から文化文政期に移っている(メディアファクトリー『時代劇解体新書!』)。
- 江戸時代の岡っ引について、史実とは異なる描写が多い。
- 岡っ引は無給、もしくは町奉行所の同心から受け取るわずかな給金で、いわば末端の警吏・同心の私兵的立場で活動したとされている。そのため、岡っ引を本業にして生計を立てるのは困難である(岡っ引の中には強請や恐喝まがいの行為で金を集めていた連中もおり、何度も岡っ引を使うのを禁止させる御触れが出ていたほど)。よって、平次のように家業をもたない者が岡っ引としての活動に専念することは考えられない。
- 平次らは常に十手を預かっているかのように描かれているが、岡っ引は常に十手を持っていたわけではなく、奉行所からの要請に基づき事件の度に奉行所に十手を取りに行ったとされている。また、十手を携帯する際も見えるように帯に挿すのではなく、懐などに隠し持っていた。
- 十手に房が付いていることがあるが、房は同心以上に許されるものであって岡っ引の十手には付かない。ましてや紫色の房は要職の者が付けるものであり、岡っ引が付けることはまずあり得ない。
影響を受けた後世の作品
- ルパン三世シリーズ - 登場人物のひとり銭形警部は、銭形平次の子孫とされている。
- 『からくり剣豪伝ムサシロード』 - 銭形平次をモチーフにした「ゼニガタン」というロボットが登場する。
- 『もーれつア太郎』(赤塚不二夫) - 主人公・ア太郎の子分として「でこっ八」というキャラクターが登場する。
- 『B型平次捕物控』(いしいひさいち、ISBN 4-488-02372-X) - 銭形平次のパロディ4コマ漫画。
- パチンコ機種「CR新銭形くん」
- 観音寺競輪場および香川県観音寺市のマスコットキャラクター「銭形くん」
- 『ケータイ刑事 銭形シリーズ』
- 『銭形金太郎』
- 『銀魂』 - 「小銭形平次」というキャラクターが登場する。
- 『金田一少年の事件簿』 - テレビドラマ版のみ、私立探偵の「銭形ケンタロウ」という人物が登場する。
- 『階段野郎』、『時間エージェント』(モンキー・パンチ) - 共に銭形平次本人が登場。
- 『ファイナルファンタジー』シリーズ - ジョブ「侍」が「ぜになげ」のアビリティを使用可能。
その他多数
参考
参考文献
- 青木正美「「銭形平次捕物控」考」、『日本古書通信』第69巻第9号(通巻第902号)、2004年9月。
外部リンク
| フジテレビ系 水曜20時台 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
岡っ引どぶ(全7話) | 銭形平次(北大路・第1シリーズ) | 仕掛人・藤枝梅安(全5話) |
風車の浜吉捕物綴 | 銭形平次(北大路・第2シリーズ) | 鬼平犯科帳(第4シリーズ) |
鬼平犯科帳(第4シリーズ) | 銭形平次(北大路・第3シリーズ) | 八丁堀捕物ばなし(第1シリーズ) |
鬼平犯科帳(第5シリーズ) | 銭形平次(北大路・第4シリーズ) | 御家人斬九郎(第1シリーズ) |
御家人斬九郎(第1シリーズ) | 銭形平次(北大路・第5シリーズ) | 鬼平犯科帳(第6シリーズ) |
鬼平犯科帳(第7シリーズ) | 銭形平次(北大路・第6シリーズ) | 御家人斬九郎(第3シリーズ) |
御家人斬九郎(第3シリーズ) | 銭形平次(北大路・ファイナル第7シリーズ) | さらば鬼平犯科帳 |
| テレビ朝日系列(ANN)月曜時代劇(19時台) | |
|---|---|
| 2001年 | 暴れん坊将軍(第11シリーズ) |
| 2002年 | 八丁堀の七人(第3シリーズ) | 三匹が斬る!(高嶋政伸版) | 暴れん坊将軍(最終シリーズ) | 子連れ狼 第1部(北大路欣也版) |
| 2003年 | 八丁堀の七人(第4シリーズ) | 天罰屋くれない 闇の始末帖 | 子連れ狼 第2部(北大路欣也版・2クール放送) |
| 2004年 | 八丁堀の七人(第5シリーズ) | 銭形平次 捕物控(村上弘明版・第1シリーズ) | 子連れ狼 完結編(北大路欣也版) | 忠臣蔵(松平健版) |
| 2005年 | 八丁堀の七人(第6シリーズ) | 名奉行! 大岡越前(第1シリーズ) | 銭形平次(村上弘明版・第2シリーズ) | 世直し順庵!人情剣 |
| 2006年 | 八丁堀の七人(第7シリーズ) |
| 関連項目 | テレビ朝日火曜時代劇 - テレビ朝日木曜時代劇 - テレビ朝日土曜時代劇 |
