ラテンアメリカについての最新情報、関連する画像や動画を紹介。(出典:Wikipedia)

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ラテンアメリカに分類される領域(緑色) 北からユカタン半島の東岸に位置するベリーズ、ベリーズの東に浮かぶジャマイカ、ベネズエラの北東部にある島国トリニダード・トバゴ、ブラジルとベネズエラに接するガイアナ、ガイアナの東にあるスリナムなどを含めない。公用語が英語(ガイアナ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、ベリーズ)、オランダ語(スリナム)、フランス語(フランス領ギアナ)だからである。
ラテンアメリカに分類される領域(緑色) 北からユカタン半島の東岸に位置するベリーズ、ベリーズの東に浮かぶジャマイカベネズエラの北東部にある島国トリニダード・トバゴブラジルベネズエラに接するガイアナ、ガイアナの東にあるスリナムなどを含めない。公用語が英語(ガイアナ、ジャマイカ、トリニダード・トバゴ、ベリーズ)、オランダ語(スリナム)、フランス語(フランス領ギアナ)だからである。

ラテンアメリカ(Latin America, 西語:Latinoamerica,America)は、アングロアメリカに相対する語であり、メキシコ西インド諸島以南の中央アメリカ南アメリカの国々の中で、ラテン系植民地だったことからスペイン語もしくはポルトガル語を公用語とする国をさす。現在、ラテンアメリカの大多数の国々が米州機構(OAS)加盟国であり、プエルトリコドミニカ国以外はラテンアメリカ経済機構に加盟している。

中央アメリカと南アメリカの総称としては、「中南米」とも呼ばれる。


目次

概要

「ラテンアメリカ」の語の由来

スペイン語圏のアメリカ諸国は元々、スペイン植民地時代は「インディアス」(インドの意)、独立後は「イスパノアメリカ」(スペイン的なアメリカ)と呼ばれていたが、19世紀のイスパノアメリカの知識人は、スペインを遅れた後進的な国家だと考え、自国をイギリスやフランスのような先進国にすることを望んでいたため、彼らにとって「スペイン的なアメリカ」という呼ばれ方は屈辱的なものだった。

そんな中で、フランス第二帝政の皇帝ナポレオン3世が1860年代にメキシコへ出兵し、第二次メキシコ帝国を打ち建てるに際して、フランス当局はメキシコとの文化的な繋がりを強調するため、「ラテンアメリカ」(ラテン的なアメリカ)という言葉を用いた。当時はラテンというと、即座にローマ帝国やフランスの文化に繋がったため、イスパノアメリカの知識人はこの名称を受け入れ、19世紀末から20世紀のモデルニスモ文学の中で、イスパノアメリカ諸国(ブラジルを除く)の思想的統合をラテンアメリカの名の下に図った。

20世紀に入り、ヨーロッパ諸国やアメリカ合衆国によるイスパノアメリカとブラジルを一体の政治・経済的概念とみなす視点は、徐々にイスパノアメリカとブラジルの知識人にこれらの地域を一体のものとして捉える視座を与えることになり、この地域をラテンアメリカと呼ぶことが一般的になった。つまり、この言葉は当初、植民地主義から始まった言葉だったのである。

「ラテンアメリカ」として括られる国々

メキシコ以南の大陸に存在する国々は、ポルトガル語を公用語とするブラジル英語を公用語とするガイアナベリーズオランダ語を公用語とするスリナムフランス語を公用語とするハイティフランス領ギアナ(現在もフランスの海外県である)を除き、18カ国がスペイン語を公用語としている。これに対して、カリブ諸国は旧宗主国が多様でスペインの独占性が薄かったので、現在の公用語も多様である。このため、カリブ海の島々にあってスペイン語以外を公用語とする地域、例えば旧英領西インド諸島(British West Indies)のジャマイカバハマなどは「ラテンアメリカ」とは呼ばない。

小アンティル諸島のなかの10カ国で英語が話される。それらを合わせた33カ国をラテンアメリカと呼ぶこともあるが、正確を期するための「ラテンアメリカとカリブ海」という表現が取られることがある。他方、原住民言語を話す住民もいる。例えば、メキシコやグアテマラには、ナワ、オトミ、マヤなどの言語、さらにアンデス地域にはケチュア、アイマラ、マプーチェ語などの言語を話す数百万の人々がいる。[1]

また、ラテンという語の原義からすれば、フランス語圏(フランス領ギアナだけでなく、ハイチやカリブ海のフランス領、北米にも広がっている)も含まれるはずであるが、もっぱらスペイン語圏、ポルトガル語圏のみが範囲とされている。

イベロアメリカ

一方、スペインとポルトガルの旧植民地諸国と、旧宗主国であるスペインとポルトガルを合わせて「イベロアメリカ」(Ibero-America)ともいうが、このイベロというのはスペイン、ポルトガルがイベリア半島にあることから来ている(イベロアメリカ首脳会議はイベロアメリカ諸国の持ち回りで開催されている)。

メソアメリカ

メソアメリカは、メキシコ北部からホンドゥラスエルサルバドルあたりまで、アステカマヤなどの古代文明が栄えた地域を言う。

ラテン音楽

音楽の分野においては、英語圏、オランダ語圏、フランス語圏などを含めて、これらの地域の音楽が漠然と「ラテン音楽」と呼ばれることがある。この範疇に入るものは、例えば、トリニダード島発祥のカリプソソカジャマイカスカレゲエなどであり、フランス語圏であるハイチの音楽であるメラング(ドミニカ音楽のメレンゲをフランス語読みしたもの)に至っては、ほぼ間違いなくラテン音楽の範疇に分類される。

ラテンアメリカ諸国

33カ国
中央(中部)アメリカ諸国
  1. メキシコ
  2. ベリーズ
  3. エルサルバドル
  4. グアテマラ
  5. ホンジュラス
  6. コスタリカ
  7. ニカラグア
  8. パナマ
カリブ海諸国
  1. キューバ
  2. ドミニカ共和国
  3. ハイチ
  4. プエルトリコ
  5. バハマ
  6. ジャマイカ
  7. セントクリストファー・ネイビス
  8. アンティグア・バーブーダ
  9. ドミニカ
  10. セント・ルシア
  11. バルバドス
  12. グレナダ
  13. トリニダード・トバゴ
南アメリカ諸国
  1. ベネズエラ
  2. コロンビア
  3. エクアドル
  4. ペルー
  5. ボリビア
  6. チリ
  7. パラグアイ
  8. アルゼンチン
  9. ウルグアイ
  10. ブラジル
  11. ガイアナ
  12. スリナム

中南米

中央アメリカ(中米)と南アメリカ(南米)を併せた地域を指して、「中南米」と呼ばれることもある。ここでの中米には、メキシコカリブ諸島も含まれる。

中南米の一部は、狭義のラテンアメリカではない。カリブ海諸島の一部、ギアナベリーズフォークランド諸島は、イギリスフランスオランダアメリカ合衆国の領土や旧領土で、公用語は英語フランス語オランダ語である。ただし、これらの地域は熱帯であり西欧系住民の居住には適さず、住民の多数派は黒人奴隷の子孫の黒人やその混血のムラートである。ただし、米西戦争までスペイン領だったプエルトリコの住民はスペイン系、寒帯に位置するフォークランド諸島の住民はイギリス系など例外もある。フランス領地域やプエルトリコはラテンアメリカに含めることもある。

領有国・旧領有国
スペイン メキシコ グアテマラ エルサルバドル ホンジュラス ニカラグア コスタリカ パナマ キューバ ドミニカ共和国 コロンビア ベネズエラ エクアドル ペルー ボリビア パラグアイ アルゼンチン ウルグアイ
ポルトガル ブラジル
イギリス ベリーズ バハマ タークス・カイコス諸島 ジャマイカ ケイマン諸島 イギリス領ヴァージン諸島 アンギラ セントクリストファー・ネイビスの旗 セントクリストファー・ネイビス アンティグア・バーブーダ モントセラト ドミニカの旗 ドミニカ国 セントルシア バルバドス セントビンセント・グレナディーンの旗 セントビンセント・グレナディーン グレナダの旗 グレナダ トリニダード・トバゴ フォークランド諸島
フランス ハイチ グアドループ マルティニーク フランス領ギアナ
オランダオランダ領アンティルの旗 オランダ領アンティル アルバ アルバ
アメリカ合衆国 プエルトリコ アメリカ領ヴァージン諸島


脚注

  1. ^ 増田義郎「世界史のなかのラテン・アメリカ」(増田義郎・山田睦男編『新版世界各国史25 ラテン・アメリカ史Ⅰ』山川出版社 1999年)

関連項目

参考文献

  • 増田義郎・山田睦男編『新版世界各国史25 ラテン・アメリカ史Ⅰ』山川出版社 1999年 ISBN 4-634-41550-X
  • 増田義郎編『新版世界各国史26 ラテン・アメリカ史Ⅱ』山川出版社 2000年 ISBN 4-634-41560-7

外部リンク


arz:امريكا اللاتينيهgan:拉丁美洲hif:Latin AmericaMwl:América LatinaPnb:لاطینی امریکہ

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