エゴマについての最新情報、関連する画像や動画を紹介。(出典:Wikipedia)

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エゴマ
エゴマ
分類
: 植物界 W:Plantae
: 被子植物門 W:Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 W:Magnoliopsida
: シソ目 W:Lamiales
: シソ科 W:Lamiaceae
: シソ属 W:Perilla
: エゴマ(原種) P. frutescens
変種 : エゴマ var. frutescens
学名
Perilla frutescens var. frutescens
和名
エゴマ(荏胡麻)

エゴマ(荏胡麻、学名:Perilla frutescens var. frutescens)はシソ科一年草シソ(青紫蘇)とは同種の変種。東南アジア原産とされる。方言名「ジュウネン」(食べると十年長生きできる、という謂れから)など。

目次

概要

食用またはを採るために栽培される。シソ(青紫蘇)とよく似ており、アジア全域ではシソ系統の品種が好まれる地域、エゴマ系統の品種が好まれる地域、両方が栽培される地域などが見られるが、原産地の東南アジアではシソともエゴマともつかない未分化の品種群が多く見られる。草丈は1.5m程度。

香り成分としてペリラケトン(W:Perilla ketone)やエゴマケトン(Egoma ketone、3-(4-Methyl-1-oxa-3-pentenyl)furan)などの3位置換フラン化合物が含まれ、大量に摂取した反芻動物に対して毒性を示す。

利用

日本ではインド原産のゴマよりも古くから利用されている。考古学においてはエゴマをはじめとするシソ属種実の検出が縄文時代早期から確認されており、エゴマ種実は縄文中期の長野県荒神山遺跡で検出されておいる[1]。また、クッキー状炭化物からも検出されていることから食用加工されていたと考えられており、栽培植物としての観点から縄文農耕論においても注目されている。

種子

種子はゴマと同様に、炒ってからすりつぶし、「エゴマ味噌」などとして食用にされる。

エゴマが比較的多く栽培されている福島県には、しんごろうかりんとう饅頭など種子を用いた料理・菓子が多く存在するほか、エゴマを餌に混ぜて育てたエゴマ豚の飼育も行われている。

油脂

エゴマ油は種子から絞った油で荏の油(荏油)ともいわれ、食用に、また乾性油なので塗料用(油紙、番傘など)に用いられる。

中世末期に不乾性油の菜種油が普及するまでは日本で植物油と言えばエゴマ油であり、灯火にもこれが主に用いられた。しかし、菜種油の普及と共に次第にエゴマ油の利用は衰退し、乾性油としての特質が不可欠な用途に限られていき、知名度は低くなっていった。韓国などでは、日本よりも一般的に使用されつづけている。

1990年代後半以降、エゴマ油がα-リノレン酸をはじめ、体脂肪の燃焼を助けるなど、健康によい成分を持つことが注目され、再び日本の食品市場に現れるようになった。しかし低いエゴマ油の知名度が商品展開上不利と見たのか、「シソ油」の商品名で市販されていることが多い。このため韓国のエゴマ油と日本のシソ油を別の物とする誤解も生まれている。

は、シソ系統の品種群の香りが好まれてきた日本では、エゴマ特有のペリラケトンの臭いを不快臭としてきて野菜としての利用はほとんど見られなかったが、朝鮮・韓国料理ではむしろ好まれ、香りのよい種類をよく使う。最近は日本でも本場の朝鮮・韓国料理が普及し、エゴマの葉の香りを食欲をそそる香りとして受け止める変化も生まれつつある。

変種

野生の変種にはレモンのような香りのあるレモンエゴマ(P. frutescens var. citriodora)があるが人間による利用はされていない。ニホンザルはこの種子をよく食べていることが知られている。

広島県の宮島に分布するレモンエゴマは、ここの系統にのみ含まれるエゴマケトンの強い臭気により、ニホンジカの食害を免れている[2]。近縁種のトラノオジソ(P. hirtella、画像は[1]を参照)も同様の臭気を持つ。

関連項目

脚注

  1. ^ 縄文時代のシソ属種実については、松谷暁子「エゴマ・シソ」『縄文文化の研究2生業』(1983年、雄山閣)
  2. ^ 広島県宮島および対岸の廿日市における シソ近縁野生種レモンエゴマの探索農業生物資源ジーンバンク

外部リンク

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