三菱・デリカD:5
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詳しい解説
DELICA D:5(デリカ ディーファイブ)は、三菱自動車工業が製造・販売しているSUV・ミニバン型の乗用車である。世界で唯一のオールラウンダーミニバンをコンセプトに開発されている。
目次 |
歴史
| 三菱・デリカD:5(CV4W/CV5W型) | |
|---|---|
| 乗車定員 | 7-8人 |
| ボディタイプ | 5ドアミニバン |
| エンジン | 4B11型 直4 DOHC(2WD) 4B12型 直4 DOHC(4WD) |
| 変速機 | CVT |
| 駆動方式 | FF/4WD |
| 全長 | 4730mm |
| 全幅 | 1795mm |
| 全高 | 1825-1870mm |
| ホイールベース | 2850mm |
| 車両重量 | 1690-1800kg |
| 先代 | 三菱・デリカスペースギア |
| -自動車のスペック表- | |
2005年10月、東京モーターショーにて、アウトランダーや7代目ランサー/ギャランフォルティスの三菱・GSプラットフォームをベースにしたコンセプトカー『Concept-D:5』が公開された。
2006年10月30日、車名を「デリカD:5」にすることを発表。「D:5」はデリカの5代目を意味する。
2007年1月31日、販売開始。目標月間販売台数は2300台と発表されている。この時点では4WDのみ。哺乳類の肋骨の様な4つの環状型の骨格構造(リブボーンフレーム)と、アンダーボディには大型のクロスメンバー(剛性補強部品)と低床設計を採用。リブボーンフレームは、三菱のルーツでもある航空機の設計が元となっている[1]。自動車アセスメントの衝突安全性能試験総合評価は最高6スター(★★★★★★)。従来モデルよりも乗車位置を低くしたことや、オンロード/ダート向けのサスセッティングにしたことで、従来モデルで懸念されることのあった横揺れを軽減した。従来モデルより全高とステップ高が大幅に低くなっているが、最低地上高は逆に高くなっている。アウトランダーの三菱・GSプラットフォームを採用し、FFベースに一新された。搭載されるエンジンは、4B12型2.4L直4エンジン。トランスミッションは全車CVT(INVECS-III)となった。Mを除く全車にパドルシフトを装備。他メーカーミニバンの売れ行きを参考に従来モデルよりも小さな2.4Lモデルのみとしたとされるが、三菱が誇るMIVECを搭載したことやボディの軽量化により加速性能に優れる。デリカのアイデンティティーである悪路走破性能を強調するため、発売当初はすべて4WD(AWC)だった。タイヤは大径「マッド&スノー」。また、アクティブコーナリングライト(コーナリング方向にヘッドライト照射)を装備。
2007年5月22日、2WDモデル「C2」および、これをベースとしたエアログレード「ROADEST」(ローデスト)発売。
2007年10月17日、「ROADEST」に4WDモデルを追加。
2007年10月、東京モーターショーに3列目シートを撤去して4人乗りとし、専用の2列目シートやテーブルなどを装備した「エグゼクティブ」を参考出品。
2007年12月25日、スターワゴンやスペースギアでも設定された冬季特別仕様車「CHAMONIX」(シャモニー)を発売。バッテリー容量を拡大したほか、前席シートヒーター、速暖式リヤヒーターや、運転席電動パワーシートなどを装備。2列目シートをキャプテンシート(セパレートタイプ)とした7人乗り仕様も用意。
2008年1月、東京オートサロンに「ROADESTエグゼクティブ」を参考出品。
2008年5月25日、一部改良。特別仕様車「CHAMONIX」で採用されていた2列目キャプテンシートの7人乗り仕様を一部グレードに標準設定するほか、同じく「CHAMONIX」で採用されていた電動パワーシートやシートヒーターも一部グレードにオプションとして追加設定された。さらに、助手席電動スライドドアを装備した「M-Power package」を追加。また、「ROADEST」には4WD車に「カスタマイズパッケージB」を追加。
2008年10月30日、昨年に引き続き特別仕様車「CHAMONIX」を発売。今回は「G-Navi package」をベースに、「CHAMONIX」の専用装備やMMCS(HDD方式カーナビゲーション)、タッチパネル式地上デジタルTVチューナーなどを装備。専用色として新たにライトブルーメタリックを追加。
2008年12月24日、一部改良。Mを除く全車にビルトインETCを、4WD車はバッテリー容量アップなど寒冷地仕様が標準装備化された。なお、グレード体系も変化し、2WD車の「C2 S」に替わって、4WD車の「M」と同等の装備内容とした「C2 M」を追加。また、「M-Power package」並びに「ROADEST」の一部(2WD車の「S」と4WD車の「M」)がそれぞれ廃止された。
2009年2月4日、2WD車の「C2 G-Power package」をベースに、装備を厳選しながらも7インチワイドディスプレイHDDナビゲーションシステム(MMCS)や木目調のインテリア、4WD車と同じフロントグリルを装備した特別仕様車「EXCEED」を発表。2月24日より販売される。
2009年7月2日、「G-Power package」をベースにした特別仕様車「EXCEED II」を発売。同年2月に発売された「EXCEED」のバージョンアップ仕様で、今回は環境対応車普及促進税制(エコカー減税)に適合されている4WD車も設定される。「EXCEED II」の4WD車は2WD車と同等の特別装備と厳選装備に加え、16インチタイヤとアルミホイールを装備している。
2009年11月5日、4WD車のみ一部改良(発売は同年11月11日より)。エンジンやCVT制御の見直しを行い、燃費をさらに向上。このため、平成22年度燃費基準+25%を達成し、既に適合されている環境対応車普及促進税制(エコカー減税)の減税額が50%から75%に引き上げられた。また、「M」を除く全てのグレードに新デザインのハイコントラストメーターとカラー液晶マルチインフォメーションディスプレイを採用。「ROADEST」では黒調ヘアライン加工のセンターパネルとメッキ処理のダイヤルを採用。さらに、坂道発進を容易にするヒルスタートアシスト、急減速時やABS作動時にハザードランプを高速点滅させて後続車に緊急制動を伝え危険を促すESS(緊急制動信号システム)、乗降時にポジションランプやヘッドライトを30秒間点灯し、夜間の乗り降りに安心感を与えるウェルカムライト・カミングホームライト機能(「M」を除く)を追加。ボディカラーも一部見直しを行い、2トーンカラーは新色2色を含む5色に、モノトーンカラーは既存の3色に減らした一方、「ROADEST」はコズミックブルーマイカを追加した。同時に特別仕様車「CHAMONIX」の第3期モデルを発表(11月20日販売開始)。アウタードアハンドルや電動格納式リモコンドアミラーにメッキを施し、専用エンブレムを装着。ダークグレーの内装と、本木目&本革巻ステアリングホイール、インパネ部やアッパーグローブボックスには木目調を採用。また、運転席パワーシートやシートヒーター(運転席・助手席)も装備された。さらに、DVDソフトの再生や家庭用ゲーム機を接続して楽しむDVD内蔵後席9インチワイドディスプレイと、バンパーコーナー部にコーナーセンサーを装備した。
2009年12月24日、2WD車をマイナーチェンジ(発売は2010年1月13日より)。エンジンを燃費性能に優れた4B11型 MIVEC 2.0Lエンジンに変更し、燃費を大幅に向上。これにより、「平成22年度燃費基準+15%」を達成し、既存の4WD車と共に環境対応車普及促進税制(エコカー減税)に適合した。また、外観を4WD車と同一デザインに変更し、ボディカラー・インテリア・装備・機能も4WD車と装備内容の統一を行った。これを機に2WD車のグレード名称であった「C2」を廃止し、4WD車と同じグレード名称になった。また、同日に特別仕様車「EXCEED II」を再発売。ベース車両を「M」に変更し、2WD車にも16インチタイヤとアルミホイールを装着。従来の7インチワイドディスプレイHDDナビゲーション(MMCS)に加え、ビルトインETCも装備された。
2010年6月3日、一部改良。「M」に助手席側電動スライドドアとキーレスオペレーションシステムを追加し、視認性に優れたシンプルなメーターに変更。「G-Power Package」に運転席側電動スライドドアを装備した。また、「G-Premium」に標準装備されているMMCSには地上デジタルTVチューナーと外部機器を操作できるリンクシステムを追加し、サイドアンダーミラーを廃止した(MMCSは「G-Power Package」にもメーカーオプションで装備可能。また、マルチアラウンドモニター装着時にはサイドアンダーミラーが省かれる)。さらに、アクティブコーナリングライトには後退時連動機能を追加し、ブレーキアシストはペダル踏力・踏込み速度感応型に変更。また、「G-NAVI Package」を廃止し、ボディカラーのライトブルーメタリック/ミディアムグレーマイカの2トーンカラーも廃止した。なお、今回の一部改良モデルより、5年目以降の車検入庫時に保証延長点検(24ヶ月定期点検相当)を受けることを条件に適応される。「最長10年10万km特別保証延長」の対象車種となった。
2010年7月8日、スタンダードグレードの「M」をベースに、「ROADEST」の専用パーツを装着した特別仕様車「ROADEST Limited Edition」を発表(7月15日販売開始)。
備考
- 2007年1月6日 - 1月22日に開催されたユーロミルホー・リスボン~ダカール2007で三菱チームのサポートカーの一台にデリカD:5を導入、ラリードライバーの田口勝彦選手(ラリーアート所属)が運転した。[2][3]過去に三菱チームのサポートカーとしてデリカを投入した例ではスペースギアベースのデリカカーゴによる香港~北京ラリー(チャイナラリー)があるが、ダカールラリーではパジェロに混じって初めてデリカシリーズが投入された。使用されたD:5は、ロールバーやタイヤ以外はほぼノーマル仕様でダカールラリーに投入された。
- 本来は日本国内専用車として開発されたため、発売当初は右ハンドル、左側通行の地域のみへ輸出するとしていた[4]が、左側通行国の三菱自動車のホームページを見てもデリカD:5は掲載されておらず、輸出自体が頓挫したと思われる。
- プロモーションDVDには増岡浩がテストコースの傾斜のきつい坂や未舗装路を走行するシーンがある。[5]
- 車内のスイッチでFF(前輪駆動)/4WD-AUTO(四輪駆動)/4WD-LOCK(四輪駆動センターデフロック)の切り替えが可能な電子制御4WDはグランディス、アウトランダー、ギャランフォルティス、ジープ・コンパス、ジープ・パトリオットにも搭載されている。
車名の由来
荷物を運ぶ車(=Delivery Car)の略である「デリカ」に5代目を意味する「5」を掛け合わせている。
尚、2WD(FF)モデルの「C2」とは“Casual 2WD”の略でより身近で使い勝手の良い2WDという意味を込めており、エアロバージョンの「ROADEST」とは“道”を意味する「Road」と“最上級”を意味する「~est」の掛け合わせで、オンロードでの走りの良さを予感させるスタイリッシュなエアロ仕様を纏った上級モデルをイメージしている。
また、デリカ伝統の特別仕様である「シャモニー(CHAMONIX)」はフランス・アルプスのリゾート地に由来。
製造
- パジェロ製造(OEM車を除き他のデリカシリーズは三菱自動車工業水島製作所で生産されていた)
関連項目
- 三菱自動車工業
- 三菱・デリカスターワゴン(初代から数えて2・3代目の乗用車仕様)
- 三菱・デリカスペースギア(初代から数えて4代目の乗用車仕様)
- 三菱・デリカ(商用車)
- ダカール・ラリー
- SUV
- ラリーアート
- 三菱・アウトランダー
- 三菱・パジェロ
- 三菱・ジープ
- 73式小型トラック
- 三菱・グランディス
- 三菱・シャリオ(国産ミニバンの始祖)
- 三菱・GSプラットフォーム(使用するプラットフォーム)
脚注
- ^ MITSUBISHI DELICA D:5開発者インタビュー
- ^ 田口勝彦オフィシャルホームページ
- ^ 【パリダカ07】三菱 デリカD:5 で走った前半戦
- ^ デリカD5 右ハンドル地域圏に輸出
- ^ デリカ D:5 MOVIEカタログ
外部リンク
- デリカ D:5|乗用車|カーラインナップ|MITSUBISHI MOTORS JAPAN
- DELICA D:5 SPECIAL CONTENTS
- 2007ダカール・ラリー(MITSUBISHI MOTORS)
- RALLIART(SPORTS PARTS for DELICA D:5)
- ROAR Web site(D:5)
- 2007年ダカールラリー(KATSUレポート)
- デザイン解説(Car World)








