日野・コンマースについての最新情報、関連する画像や動画を紹介。(出典:Wikipedia)

日野・コンマース
コンマース
コンマース(リア)
全長 3940mm
全幅 1690mm
全高 1910mm
-自動車のスペック表-

コンマース(Commerce)は、日野自動車が過去に生産していたキャブオーバーワンボックスカー

概要

1960年8月に発売。キャブオーバーワンボックス車では珍しく、35psのコンテッサ用の893ccエンジンをフロントに搭載、前輪駆動方式を採用した特異なモデルである。

さらにモノコックボディとトーションバーによる四輪独立懸架の採用で、はしごフレームとFRの組み合わせであった他車に比べ、非常に床が低く、広い室内を確保している。ユニークな点は、ボディパネルのプレス型の材料に、コストを抑えるためコンクリートを用いたことで、これは試行的少量生産モデルならではの試みであった。

バリエーションは、500kg積みライトバンのほか、10人乗りワゴンと11人乗りミニバス、病院車もラインナップしていた。

技術的には極めて進歩的な設計でスペース効率も優れていたが、出力不足や前輪の荷重不足による動力性能の難、更には前輪駆動車の生命線とも言える駆動ジョイントに、消耗に弱い簡易式で完全等速でもないL型ジョイントを使っていたことによる耐久性と振動面の弱さなど、未熟な弱点を抱えていた。

駆動力や耐久性で遙かに勝る単純設計の後輪駆動車が主流だった当時の市場では、売れ行きはあまり芳しくなく、コンマースは1962年10月に生産を終えた。フル・キャブオーバー型の日本製自動車としては、おそらく史上初の前輪駆動車であった。

これ以後、日本でフル・キャブオーバー前輪駆動を採用した事例は、唯一1972年発売のいすゞ・エルフ「マイパック」のみに留まっている(エンジンのみ前方オーバーハング。これもまた短期間で製造終了した)。

車名

  • 車名の由来は、コマーシャル(Commercial=商業)から。

関連項目

ウィキメディア・コモンズ