セーラー服についての最新情報、関連する画像や動画を紹介。(出典:Wikipedia)

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児童服としてのセーラー服
児童服としてのセーラー服

セーラー服( - ふく)は、19世紀中葉に誕生した水兵(セーラー、英語:sailor)の着用する軍服(甲板衣)である。子供服として世界的に流行した。日本では20世紀前半までに主に女子生徒用の制服として定着した。大きなが特徴の服。

目次

軍服

現在のような独特のセーラーカラーのある水兵の制服は、1857年イギリス海軍が制定した軍服が最初とされる。当時のイギリス海軍は最も進んだ海軍であったため各国の海軍がイギリスにならって海軍をつくっていた。このためセーラー服も各国の海軍が採用した。日本海軍でも1872年に水火夫の制服として採用している。水兵であるという設定のポパイも劇中でセーラー服を着用している。またドナルドダックの服装も水兵をイメージしている。

セーラー服の独特な大きな襟(「ジョンベラ」と呼ぶ。由来は「John Bull」から)は甲板の上では風などの影響で音声が聞き取りにくくなるので、襟を立て集音効果を得るためとか、セーラー服が出来た頃の貴族階級の男性の髪型は長髪を後ろで括ってポマードで塗り固めていたため、なかなか洗濯が出来ない船乗りにとっては後ろ襟や背中がすぐに脂やフケで汚れてしまったためと言われているが、定かではない。セーラー服の胸元が大きく開いて逆三角形になっているのは、海に落ちた時にすぐ服を破り、泳ぎやすくするためと言われている。装飾として胸元にタイ(ネクタイ)があり、その起源は水兵が手ぬぐい代わりに使うための物であったと言われている。

イギリスではセーラー服は海軍幼年学校の制服に採用され、その後海軍好きのイギリスの国民性から、子供服として流行するようになった。この流行は19世紀末から20世紀初頭にかけて世界的なものとなった。また、19世紀のフランスでは女性のファッションとしてセーラー服が着られるようになり、その後ボーイッシュ・ブームの一環としてヨーロッパ各国やアメリカで女性のファッションとして流行した。

現在でも海上自衛隊において、男性の海士の制服として用いられている。男性の幹部海曹はダブルのスーツ、または詰襟が制服であり、女性自衛官はダブルのスーツまたはシングルのスーツが制服である。

女子生徒用の制服

女子生徒用のセーラー服の例(冬服、日本)
女子生徒用のセーラー服の例(冬服、日本
セーラー服
セーラー服
コスプレ用のセーラー服の例(米国で撮影、モデルは姫野愛)
コスプレ用のセーラー服の例(米国で撮影、モデルは姫野愛

日本で最初に女子生徒用の制服としてセーラー服を採用したのは1920年京都府平安女学院であるとされ[1]、そのセーラー服はベルトで腰の辺りを締めるワンピース型だった。

現在一般的に見られるような上下セパレート型のセーラー服を制服として最初に採用したのは福岡県福岡女学院であるとされる。当時福岡女学院の校長だったエリザベス・リーが、活動しやすい体操服として自身がイギリス留学中に着ていたセーラー服をモデルに、1917年に太田洋品店の太田豊吉に制作依頼した。運動ができるよう動きやすくするため上着だけで3年を費やしたという。1920年、上着を完成した後、動きやすいスカートの開発に行き詰っていたが、太田豊吉はスカートにプリーツをつけることを思いつきセーラー服上下が完成し、福岡女学院で運動着として使用され、1921年に制服として採用された[2]。同年、愛知県金城学院でも制服としてセーラー服が採用され、その後女子生徒用の制服として徐々に普及し現在に至る。セーラー服が全国に広まった背景には、男子生徒が陸軍の軍服に強く影響された折襟学生服を採用していたため「それならば女子には海軍の軍服を」という理由があったとも言われている。

「セーラー服=女子中高生」というくらいまで普及していた1980年代に、いじめ校内暴力など学校の荒廃が社会問題化した。当時不良女子中高生の間では、セーラー服のスカート丈を地面に付くくらいまで長くするなど制服を改造することが流行っていた。学校側は「服装の乱れは生活の乱れ」という標語を掲げ服装チェックなど実施して対抗したが効果は上がらなかった。そういうこともあり、一部の学校では着崩すことが難しい制服として、それまでのセーラー服からブレザーチェックのスカートの組み合わせへと変更した。チェックのスカートは丈を延ばすとまるで安手のカーテンのようになり格好が悪いため改造する者が激減した。また「どうせ行くなら、かわいい制服の学校に」という女子が制服を変えた学校に集まり、結果的に偏差値が上がり問題の多い生徒が減るなどの効果があったため、1980年代後半から1990年代にかけて特に郊外や地方都市の私立高校などでブレザーの制服に改める学校が増えた。中には有名なブランド、デザイナーによる制服を採用する高校もあった(「制服向上委員会」の活動を参照)。その一方で「名門」と呼ばれる学校ではブレザーに変更しないで、かたくなにセーラー服のままにしていた所もあった。

現在では、セーラー服を採用している中学・高校はかつてに比べれば減ったものの、女子中高生にはまだ主流の制服である。また近年は、セーラーブラウスとジャケットを組み合わせた変形型・複合型などといったようなセーラー服を採用する中学・高校も出てきた。

海外事情

タイでは、一部の学校において日本風のセーラー服に変えたところ、高校によっては志望者が大幅に増えたところもあった[3]

サウジアラビアでは女子高生の制服として採用されている。アラビア語でسايلر فوكوと書いて「セーラーフク」と読みそのまま日本語由来の外来語として定着している。 ただし、サウジアラビアでは女性がアバヤ以外の服装で外を歩くことが刑事罰の対象となるため、学校内のみの服装であり通学時も含めて学校から出る時はサウジアラビアで一般的なアバヤに着替えなければならない。このためセーラー服を着て歩いている女性を見かけることは無い。

現在でもサウジアラビアではセーラー服に対して極端な嫌悪感を示す人が多く、極端な男尊女卑思想が一般的で女性が高等教育を受けることに否定的なサウジアラビア人の間では害悪の象徴として激しく憎悪する人も多く、2002年3月11日にマッカにあるファイサル女子高等学院が火事になった時に女子生徒たちのセーラー服が違法だから外に出てはならないという理由で火事の中に閉じ込め15人が死亡50人が負傷する事件が起きている。この一件で火事の中に女子高生を閉じ込めた勧善懲悪委員会サッターム王子は刑罰を受けないどころか正義を行ったと自慢した。


男子生徒用の制服

日本で男子生徒用の制服としてセーラー服を採用している学校はほとんどない。かつて、福岡県のリンデンホール小学校が夏期のみ男子の制服としてセーラー服を採用した例があるが、現在は別の制服に変更されている。学校制服に限らなければ、一部の西日本の合唱団で採用されている他、一部の幼稚園でも採用されている。なお、中国、台湾、スイス等の一部の小学校には、男子・女子ともにセーラー服(男子はズボン、女子はスカートまたはズボン)が制服となっている例がある。

コスプレ需要

近年、インターネットによる通信販売(以下:ネット通販)で、学校指定のないセーラー服の購入が増加の傾向にあるという。主にコスプレ用として購入する女性が多いという。ネット通販で購入できる学校指定のないセーラー服は、デザインや色などの種類が豊富。

通信販売も運営している人気のセーラー服メーカー「KURI-ORI」は、2007年夏に放送されたドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」や「ライフ」へ衣装提供をした。

脚注

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関連項目

外部リンク

セーラー服

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